対話型AIで遊んでたら妙に唸る話ができたのでここに載せてみる

 

 

  • 自然な文になるように 本来の回答文から変更を加えている

 

 コウセイは今日も午後3時ちょうどに、リビングの真ん中でアルマジロの「チョコちゃん」の腹這いタイムを始めていた。 

 

 コウセイは いつもやってると自分の身が持たないという理由で、3日に1回溺愛をしているのだ。

 

 「はいはい、3日ぶりの公式溺愛タイムでーす。

 今日は特別に、冷蔵庫の奥から隠していたヨーグルトの蓋を舐めさせてあげるからねぇ〜」 

 

 チョコちゃんは目を細めて、のそのそとコウセイの膝の上に這い上がってくる。

 

 アルマジロ特有の小さな鎧がカサカサ鳴る音が、コウセイにとっては世界一のASMRだった。

 

 そこへ、玄関のチャイムがけたたましく鳴った。

 「はーい、どちら様〜?」ドアを開けると、そこには見慣れた顔——いや、見慣れすぎて逆に胡散臭い顔が立っていた。 オレオレ詐欺師のタツキだ。

 

 コウセイは深いため息をついた。 「で、何? またオレオレ詐欺のネタ探しにきたの?」 

 

 「いやいや、今日は純粋に相談なんだよ。実はさっき、超重要なドナー登録をしようと思ってさ……」タツキはスマホを取り出し、画面を見せながら深刻な顔で言った。

 

 「申し訳ございませんが、こちらのドナー登録は65年と29日前に終了しております」 

 

 ……沈黙。

 コウセイ「……は?」

 タツキ「……俺も最初そう思った」

 コウセイ「いやお前、生まれてまだ32年しか経ってねぇだろ! 65年前に何を登録してたんだよ!!」

 タツキ「いやだから自動的に弾かれたんだって! システムが『こいつもう死んでる扱い』って判断したっぽいんだよ!」

 

 2人はしばらく顔を見合わせて、どちらからともなく吹き出した。

 

 チョコちゃんはそんな大人たちの馬鹿笑いを横目に、ヨーグルトの蓋をぺろぺろ舐め続けている。 

 

 タツキが急に真顔に戻って言った。

 「でもさ、これで俺の人生の新しいチャプターが始まる気がするんだよね」

 「……は?」

 「つまりだよ。これからはもう『騙す側』じゃなくて『騙されやすい側』として生きていくって決めたの」

 コウセイ「いやそれ普通にただの間抜けになるだけじゃん」 

 

 コウセイは呆れながらも、なぜか少しだけ微笑んだ。「……まぁ、お前がそれで幸せならいいけどさ」

 

 チョコちゃんはヨーグルトの蓋を食べ終え、のそりのそりと二人の間を横切りながら、まるで「うるさいな、もう寝るぞ」と言わんばかりに丸くなった。

 

 そんなチョコちゃんの態度を見たからか、コウセイは呟いた「うん 3日に1回でも十分幸せだよ」

 

 

 

 翌朝、コウセイが目を覚ますと、リビングは異様な静けさに包まれていた。チョコちゃんの姿がない。

 

 いつもならソファの下から「カサカサ」と鎧の音をさせながら這い出てくるはずなのに、今日はそれすらない。

 「……チョコちゃん?」代わりに、テーブルの上に1枚のメモが置かれていた。

 『チョコちゃんを預かった。 

 返して欲しければ、今日の午後3時に、指定の場所に来い。 ——タツキ』 

 

 コウセイの顔から血の気が引いた。「は……? あいつ、まさか本気で……?」 

 

 ……待てよ?タツキは確かに馬鹿だが、アルマジロを本気で誘拐するような度胸はない。そこまで悪辣なことはしないはず……。

 

 いや、むしろこれは、いつものオレオレ詐欺師の悪い癖が出ただけかもしれない。

 コウセイは深呼吸して、メモに書かれていた指定の場所——近所の公園の噴水前——に向かった。 

 

 午後3時ちょうど。噴水の前に、タツキが立っていた。

 しかし、その表情はいつもと違っていた。

 サングラスを外し、目は真剣そのもの。

 両手には……チョコちゃんが、なぜか大人しく抱かれている。

 「よう、コウセイ。」

 「……チョコちゃんを返せ。ふざけたことするなよ。」 

 

 タツキはゆっくりと首を振った。「返さない。……いや、正確には『もう返せない』んだ。」

 

 コウセイの心臓が跳ね上がった。

 「何言ってんだよ! お前、チョコちゃんに何かしたのか!?」

 

 するとタツキは、突然、にやりと笑った。

 

 その笑顔は、これまで見たどんな詐欺師の顔よりも冷たく、そしてどこか哀れむようなものだった。「コウセイ。お前、ずっと忘れていただろ?」 

 「……何を?」

 「俺がオレオレ詐欺師だってこと。 」 

 

 タツキはチョコちゃんを優しく地面に下ろした。

 チョコちゃんはいつものようにのそのそと歩き出す……が、なぜかコウセイの元に向かうのではなく、タツキの足に擦り寄っていく。 コウセイは凍りついた。 

 

 「……チョコちゃん?」

 タツキが静かに続けた。

 「俺は最初から、お前のペットじゃないアルマジロを『預かっていた』だけだ。

 お前が3日に1回しか構わないから、俺が毎日面倒を見て、餌をやって、散歩させて……育ててきたんだよ。

 お前はただ、3日ごとに『自分のものだ』と思い込んで、溺愛してるふりをしていただけ。」 

 

 コウセイの頭が真っ白になった。

 「う、嘘だ……チョコちゃんは俺の……」

 「嘘じゃない。証拠ならあるぜ。」タツキはスマホを取り出し、ある動画を再生した。

 

 そこには、1年前の映像が映っていた。コウセイが旅行で家を空けている間、タツキがチョコちゃんにミルクをあげ、鎧を磨き、名前を呼びながら遊んでいる姿。

 そして最後に、タツキがカメラに向かって小さく呟く声。 

 『……本当は、俺が飼いたいんだけどな。

 でもコウセイが寂しがるから、黙っててやるよ。』

 

 コウセイの膝が崩れた。「……なんで……」

 

 タツキはため息をついた。 「俺は詐欺師だ。この事実を隠し続けた。 

 お前がチョコちゃんを本当に愛してると思って、我慢してた。

 でも昨日、お前が『3日に1回で十分』って笑いながら言った瞬間、限界が来たんだ。」

 

 彼はゆっくりとチョコちゃんを抱き上げ、背を向けた。 「お前には、もう関わらせない。」

 

 コウセイは地面にへたり込んだまま、声も出せなかった。

 

 遠くで、チョコちゃんの鎧がカサカサと、いつもより嬉しそうな音を立てながら、タツキの足元で鳴っていた。